抄録
症例は39歳の男性で,左乳房腫瘤にて当院を受診した.穿刺吸引細胞診にてrossette様構造を伴う乳癌と診断.左乳房全摘術,左腋窩リンパ節郭清術を施行した.切除標本では乳頭直下に35mmの腫瘤を認めた.病理組織像では均一な腫瘍細胞が充実性胞巣を形成し浸潤を伴っていた.Synaptophysinとchromograninが陽性で神経内分泌細胞への分化が示唆された.ER/PgR陽性,HER2陰性,Ki-67標識率5%,リンパ節転移を認めなかった.Neuroendocrine carcinomaと診断した.Tamoxifen内服を5年間行い無再発生存中である.