抄録
当院では,単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を急性胆嚢炎の待機手術に積極的に取り入れている.待機手術としての単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術のまとまった成績は未だ明らかではない.当院で行った待機的単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術について検討し,その妥当性を検討した.対象と方法:待機的単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術23症例を対象として,単孔式手術で完遂できた群(T群)とポート追加あるいは開腹移行した群(C群)について臨床所見などを比較検討した.結果:23例中14例で単孔式手術を完遂,7例がポートを追加,2例が開腹へ移行した.急性期の血液検査結果・画像検査結果ともに炎症所見に関して二群間で有意差を認めなかった.結語:待機手術を行うにあたり,単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術は急性期の炎症の強さによらず選択可能で妥当な術式であると考える.