日本臨床外科学会雑誌
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症例
ePTFEでペースメーカーを被覆して植込んだ金属アレルギー患者の1例
鎌田 啓輔眞岸 克明清水 紀之和泉 裕一
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2018 年 79 巻 4 号 p. 697-700

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抄録
症例は72歳,女性.高血圧,脂質異常症,洞不全症候群で近医に通院中であった.Holter心電図で約10秒間のlong pauseを認めたため,ペースメーカー(PM)植込みを目的に当院へ紹介された.以前より金属アレルギーを指摘されており,術前のパッチテストではジェネレーターの金属のみならず,リード素材にもアレルギー反応を認めた.経静脈的PM植込み術ではリードの被覆が困難であるため胸骨正中切開下に右室と右心耳にリードを留置し,PM本体とリード部分をexpanded polytetrafluoroethylene (ePTFE)シートで被覆した.現在,術後約半年を経過しアレルギー症状は出現していない.可及的にシステム全てをePTFEシートで被覆したが,PMアレルギーは術後遅発性に生じる報告もあり,慎重に経過観察する必要がある.
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© 2018 日本臨床外科学会
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