日本臨床外科学会雑誌
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症例
上腸間膜動脈拡張術と小腸切除術を同時施行した繰り返す小腸壊死の1例
大住 幸司山本 聖一郎高野 公徳屋代 英樹金井 歳雄中川 基人
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2018 年 79 巻 4 号 p. 787-791

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抄録
症例は83歳,男性.虚血性小腸壊死に対する小腸部分切除術後1カ月で小腸壊死が再発し,経皮的血管拡張術と小腸部分切除術を一期的に行う方針とした.左大腿動脈から上腸間膜動脈にマイクロガイドワイヤーを挿入したが,根部の狭窄が強く,バルーン・ステントは通過しなかった.小腸切除が必要であるため,手術室で開腹下血管拡張術の方針とした.切除小腸間膜内の動脈を切開しガイドワイヤーを挿入,上腸間膜動脈根部を通過させた.スネアカテーテルを用いガイドワイヤーを左大腿部まで誘導しpull through法を用いた.左鼠径部からステントを留置し血流を改善させた後,壊死腸管を切除し手術を終了した.大腿動脈-腸間膜動脈間のpull through法を用いることで石灰化を伴う狭窄部をバルーン・ステントが通過可能となり,良好な結果が得られたと考えられた.
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© 2018 日本臨床外科学会
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