日本臨床外科学会雑誌
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症例
OTSC® Systemで治療した結腸切除術後縫合不全の1例
今井 紳一郎古澤 徳彦
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キーワード: OTSC® System, 結腸, 縫合不全
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2018 年 79 巻 5 号 p. 1049-1054

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抄録
消化管切除術後縫合不全に伴う瘻孔は時に難治化し,再手術や人工肛門造設を要する.今回われわれは,上行結腸癌に対する右半結腸切除術後縫合不全に起因する難治性瘻孔をOver-The-Scope-Clip (OTSC®) Systemで治療しえた1例を経験した.症例は77歳の男性.進行上行結腸癌および肝転移に対して,結腸右半切除,肝部分切除術を施行した.術後縫合不全に起因する瘻孔および腹腔内膿瘍を形成し,難治化した.術後90日目にOTSC® Systemを用いて吻合部の瘻孔を閉鎖したところ奏効し,処置後16日目に軽快退院した.術後16カ月現在,大腸癌・腹腔内膿瘍ともに再発なく経過している.OTSC® Systemは消化管切除術後縫合不全に伴う瘻孔に対する有効な治療法になり得ると考えられた.
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© 2018 日本臨床外科学会
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