抄録
臨床外科医の道を歩んだ契機は,医学生時代に外科の魅力を熱く語る故渡辺 晃水戸国立病院院長を知ったことによる.そして4年間にわたり365日,『頭から足先まで,全ての疾患に対応できる外科医』になるべく診断から治療までを叩き込まれ,臨床外科医の魅力に嵌った.また学会・論文発表することが,信頼して診療を託してくれた患者に対する臨床医の責務であると教わった.そして外科学の神髄を求めて母校の外科学教室(故佐藤寿雄教授)の扉を叩き,臨床研究に携わり,国内外の臨床医と競うことにより交友を深め,関連病院での診療を通じて地域医療の実情を知った.仙台赤十字病院に勤務後は地域医療に邁進し,腹腔鏡手術を始めとした数多くの手術を行い,学会発表や論文発表を行った.また初期研修医や後輩外科医の教育・指導に携わった.さらに血液センターに移動後は安全な血液の安定供給に努め,生涯にわたり社会に貢献できる幸せを享受している.