日本臨床外科学会雑誌
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症例
大網原発未分化多形肉腫の1例
丸山 正裕内藤 正規佐藤 武郎中村 隆俊渡邊 昌彦
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2018 年 79 巻 6 号 p. 1305-1308

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抄録
67歳,男性.発熱・腹痛・腹部膨満を主訴に当院内科を受診した.腹部造影CT検査にて,横行結腸に接する内部不均一な造影効果を伴った腫瘍を認め,手術目的に当科紹介となった.大網悪性腫瘍の疑いで腹腔鏡下大網腫瘍切除術の予定となった.手術は腹腔鏡下に開始したが,大網腫瘍径が大きく,体位変換においても視野確保が困難であり開腹移行となった.腫瘍周囲には著明な静脈拡張を認めたものの他臓器への浸潤はなく,大網腫瘍切除術を施行した.病理組織学的診断では,大網原発の未分化多形肉腫(undifferentiated pleomorphic sarcoma)と診断された.大網原発の未分化多形肉腫は,極めて稀な疾患で術前診断も困難であり予後不良である.本症例は,他臓器浸潤や遠隔転移は認めず完全切除を行えており,長期生存の可能性がある.今後も注意深く経過観察を行い,再発時には外科的切除を検討する必要がある.
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© 2018 日本臨床外科学会
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