日本臨床外科学会雑誌
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症例
Components separation法で修復した腸管脱出腹壁瘢痕ヘルニア破裂の1例
賀島 肇谷口 文崇西村 星多郎虫明 泰宇根 悠太内海 方嗣
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2018 年 79 巻 6 号 p. 1309-1313

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抄録
症例は83歳の女性.腸管脱出を主訴に当院に救急搬送された.10年前にS状結腸癌に対してS状結腸切除を施行されたが,術後1年で腹壁瘢痕ヘルニアを発症し未治療のままであった.ヘルニア部位の脆弱化した皮膚に怒責で腹圧が掛かり破綻したものと考えられた.ヘルニア門は最大径が82mmであり,人工物を用いての修復が望ましかったが,創部の汚染と腸管へのトイレットペーパーの付着があり腸切除を行ったため,その挿入は躊躇されたので緊急でcomponents separation method(以下CS法)による修復を行った.術後経過は良好で合併症なく退院した.半年後の外来受診時にも再発は認めていない.Mesh等の人工物が使用できず,直接縫合によるヘルニア門の閉鎖が困難である症例に対してCS法は有用な治療方法である.自験例のように,術野汚染を伴う緊急の巨大腹壁瘢痕ヘルニアに対してCS法は良い適応であると考えられた.
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© 2018 日本臨床外科学会
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