日本臨床外科学会雑誌
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症例
臍静脈再開通法で血栓溶解療法を行った急性上腸間膜静脈血栓症の1例
河野 雄紀木村 有日高 悠嗣菅原 丈志平田 稔彦
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2018 年 79 巻 8 号 p. 1624-1629

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抄録
症例は49歳,男性.来院32日前に上腸間膜動脈血栓症に対して回盲部切除術を施行され,今回,急激な腹痛を主訴に当院へ救急搬送された.腹部造影CT検査で広範な上腸間膜静脈血栓症および腸管壊死を認めた.緊急で開腹手術を行い壊死空腸を切除した後,臍静脈を再開通させて門脈・上腸間膜静脈へアプローチし血栓溶解療法およびバルーン拡張術を行った.術後ヘパリン,ワーファリンによる抗凝固療法を継続し,約2カ月後のCTでは血栓の消退および門脈血流の改善を認めた.腸間膜静脈血栓症はまれであるが時に重篤な経過をたどる疾患である.臍静脈再開通による血栓溶解療法は,腸間膜静脈血栓症に対して低侵襲かつ有効な治療である.今回,臍静脈再開通により門脈・上腸間膜静脈へアプローチして血栓溶解療法を行い,良好な予後が得られた急性上腸間膜静脈血栓症の1例を経験したので報告する.
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© 2018 日本臨床外科学会
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