日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
腹腔鏡手術を施行した総肝動脈門脈背側走行を伴う胃癌の1例
岡本 三智夫小山 幸法森岡 三智奈桃原 侑利平良 済金澤 旭宣
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 79 巻 8 号 p. 1673-1677

詳細
抄録
腹腔動脈分枝には様々な破格があり,胃切除術における郭清操作において注意を必要とする.患者は76歳の女性で,胃角部小彎側の中分化型管状腺癌と診断され,腹部造影CTにおいて総肝動脈が門脈の背側を走行していることが確認された.腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行.術中,総肝動脈の前面に門脈の走行およびそれに直接流入する左胃静脈を認めたが,総肝動脈周囲および門脈周囲郭清組織を牽引することにより良好な視野が得られ,安全な郭清と左胃静脈の結紮が可能であった.血管走行の破格に対してはその特徴とリスク,対応する手術手技を理解しておくことが安全で正確な手術操作に寄与すると考えられた.
著者関連情報
© 2018 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top