日本臨床外科学会雑誌
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症例
7回の再発巣切除後に膵転移を切除した後腹膜原発平滑筋肉腫の1例
田村 裕子野尻 和典茂垣 雅俊舛井 秀宜津浦 幸夫長堀 薫
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2018 年 79 巻 9 号 p. 1933-1938

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抄録
後腹膜原発平滑筋肉腫膵転移は稀な病態である.今回,後腹膜原発平滑筋肉腫の術前診断で,膵体尾部切除術を行った症例を経験したので報告する.症例は73歳の男性で原発巣を切除し,その後7回の転移・再発に対し切除術が施行されていた.原発切除から6年後の経過観察中に,膵体部に20mm大の腫瘤性病変を指摘され,転移性膵腫瘍と診断し,膵体尾部切除術を施行した.術後ISGPF gradeAの膵液瘻を認めたものの,術後11日目に退院した.骨軟部腫瘍の膵転移は稀であるが,切除例では長期生存例も認められる.治療の選択肢として外科的切除も考慮されるべき症例が存在することが示唆された.
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© 2018 日本臨床外科学会
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