日本臨床外科学会雑誌
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症例
膵転移をきたした乳腺悪性葉状腫瘍の1例
本山 由利菜大城戸 政行許斐 裕之一宮 仁本下 潤一黒木 祥司
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キーワード: 乳腺, 葉状腫瘍, 膵転移
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2019 年 80 巻 1 号 p. 15-20

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抄録
症例は44歳,女性.両側乳房悪性葉状腫瘍の術後局所再発に対して外科的治療を繰り返した後,両側乳房切除術と乳房再建術が施行された.1年後,右肺上葉に転移が出現し化学療法を開始されたが,右肺下葉に新規病変を認め右肺部分切除術を行った.その2年後に左上腹痛にて救急搬送された際の画像検査にて膵尾部腫瘤を認め,膵体尾部脾臓切除術を行った.病理診断は転移性葉状腫瘍であった.悪性葉状腫瘍は26%に遠隔転移を認めるといわれているが,主に肺・胸膜・骨などに多く,膵転移をきたした症例は極めて稀である.本症例は繰り返す局所再発と遠隔転移に対して外科的切除を行い生存中である.悪性葉状腫瘍は,稀な臓器への転移も念頭に置き術後の定期的な診察と画像検査が重要と思われた.
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© 2019 日本臨床外科学会
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