日本臨床外科学会雑誌
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原著
非浸潤性乳管癌症例における超音波像と臨床病理学的因子との関係
稲吉 厚村本 一浩谷川 富夫高崎 恵美保坂 征司菊竹 高志梅本 覚司林 光博蔵野 良一
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2019 年 80 巻 1 号 p. 9-14

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抄録
非浸潤性乳管癌(DCIS)は年々増加しており,その臨床病理学的因子を検討し,悪性度に応じた治療および経過観察が提案されている.今回,当院で手術にて確定診断のついた,DCIS84例の超音波像をJABTSの乳房超音波診断ガイドラインに従って6型に分類し検討した.超音波像と核グレードとの対比では,充実性腫瘤像を示した40例のうちGrade1の症例が80%を占めたのに対し,乳腺内低エコー域を示した28例ではGrade2,3が50%を占め,その中でもGrade3が43%を占めた.また,超音波像とKi67との対比検討では,Ki67陽性割合が20%以上の症例が,充実性腫瘤像では21%に対し,乳腺内低エコー域では44%を占めた.核グレードとKi67に注目すると,充実性腫瘤像を示す病変にlow gradeの症例が多く,乳腺内低エコー域を示す病変にnon-low gradeの病変が多く認められた.
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© 2019 日本臨床外科学会
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