日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
長径47cmの大網原発類上皮型消化管外GISTの1例
福留 惟行駄場中 研津田 祥岡本 健小林 道也花﨑 和弘
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 80 巻 10 号 p. 1892-1896

詳細
抄録

Gastrointestinal stromal tumor(以下,GIST)は,消化管に最もよくみられる間葉系腫瘍である.その組織像は,紡錘形細胞の錯綜からなる紡錘形細胞型のことが多いが,上皮様細胞の増生からなる類上皮型もある1).また,消化管外である後腹膜や腸間膜,大網に発生するGISTは消化管外GIST(extragastrointestinal stromal tumor:以下,EGIST)と呼ばれ,全GIST症例の約5%と推測される2).症例は59歳の女性で,大網腫瘍の再発で紹介となった.造影CT検査で腹腔内に左横隔膜下から骨盤腔を占める巨大腫瘍を認めた.開腹腫瘍摘出術を行い,病理組織学的検査では多彩な上皮様形態をとる多角形~類円形細胞が充実性に増殖する像を認めた.免疫組織学的検査ではKITとDOG-1が陽性であり,類上皮型GISTと矛盾しないものであった.以上より,大網原発の類上皮型EGISTの再発と診断した.

著者関連情報
© 2019 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top