日本臨床外科学会雑誌
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症例
切除後に有茎空腸粘膜パッチ再建した神経線維腫症1型合併十二指腸GISTの1例
東 友理山崎 祐樹柄田 智也青木 竜也加治 正英清水 康一
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2019 年 80 巻 11 号 p. 2018-2022

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抄録

症例は神経線維腫症1型(NF1)の57歳,女性.55歳時に子宮筋腫・空腸gastrointestinal stromal tumor(GIST)に対し,腹式子宮全摘・両側付属器摘出および空腸楔状切除術が施行された.術後2年5カ月目に十二指腸下行脚にGISTを認めたため,切除する方針とした.十二指腸局所切除を行ったが,壁欠損部が大きく一次縫合閉鎖では変形・狭窄をきたす可能性が高いため,有茎空腸を作成し空腸粘膜パッチによる再建を行った.術後透視で再建部位に変形・狭窄は認めず,経過良好であった.NF1患者の7%にGISTが合併し,多発しやすく低悪性と報告されている.その多くは小腸に発生すると報告されているが,病変が十二指腸の場合はその術式や再建法が問題となる.今回われわれはNF1に合併した十二指腸GISTに対し,局所切除および有茎空腸粘膜パッチを用いた再建を行い,良好な結果が得られたので報告する.

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© 2019 日本臨床外科学会
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