日本臨床外科学会雑誌
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症例
12回の手術を行い11年生存した後腹膜未分化多型肉腫の1例
前橋 学渡部 顕小野 秀高馬場 裕之杉田 光隆熊谷 二朗
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2019 年 80 巻 12 号 p. 2284-2289

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抄録

症例は41歳,女性.腹部膨満感で前医を受診.下腹部腫瘤の診断で当科に紹介となった.CTとMRIで肝下面から骨盤内に至る巨大な腫瘍を認め,liposarcomaが疑われた.初回手術で腫瘍の可及的切除を行い,400×290×170mm,7,108gの腫瘍を摘出した.後腹膜原発の悪性線維性組織球腫(現在では未分化多型肉腫)の診断で術後フォローを行っていたが,術後30カ月目に右側腹部に105×65×105mm大の腫瘤再発を認めた.以後,腫瘍の再発を認める毎に手術を施行し,初発から11年間で計12回の手術を施行した.その後数カ月で腫瘍の急速な増大を認め,初回手術から134カ月後に永眠した.未分化多型肉腫は四肢軟部組織に好発する肉腫で,根治切除が困難で予後不良な疾患である.再発が多く症状緩和目的の減量手術の意義は不明であるが,計12回の手術で11年間の長期生存を得た1例を経験したため,文献的考察を加えて報告する.

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© 2019 日本臨床外科学会
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