日本臨床外科学会雑誌
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症例
上行結腸未分化多形肉腫の1例
岡村 国茂富山 光広角谷 昌俊佐川 憲明
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2019 年 80 巻 6 号 p. 1177-1184

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抄録

症例は79歳,女性.右下腹部痛を主訴に当院内科を受診し,精査目的に入院となった.CTで上行結腸に70mm大の腫瘤とその近傍に腹膜播種を認め,十二指腸下行脚への浸潤が疑われた.下部消化管内視鏡検査では上行結腸に3/4周性の腫瘤を認めたが,生検では確定診断が得られなかった.腹膜播種を伴う上行結腸腫瘍を疑い,開腹下で右結腸切除術,十二指腸下行脚部分切除,十二指腸空腸吻合,腹膜播種切除術を施行した.病理組織学的検査では,大型異型核を有する短紡錘形細胞がびまん性に増殖し,免疫染色では,Vimentinのみ陽性で,上行結腸未分化多形肉腫の診断であった.術後3カ月のCTで腹膜播種再発を認め,術後5カ月で原病死となった.未分化多形肉腫は四肢軟部組織に好発するが,大腸原発の報告例は,自験例を含め27例と稀であることから,文献的考察を加えて報告する.

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© 2019 日本臨床外科学会
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