日本臨床外科学会雑誌
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症例
リンパ節転移を伴う散在性多発非機能性膵神経内分泌腫瘍の1例
井形 悠小林 祐太進藤 潤一井下 尚子橋本 雅司
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キーワード: 散在性, 多発, 膵NET
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2019 年 80 巻 9 号 p. 1748-1753

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抄録

症例は33歳,女性.既往歴なし.遺伝性疾患関連腫瘍の家族歴なし.健診の腹部超音波検査で膵体部に1cm超の腫瘤性病変を指摘された.ホルモン関連症状は認めず,血液検査では各種ホルモン値はいずれも正常範囲内であり,副甲状腺機能亢進症は認めなかった.超音波内視鏡検査にて膵体部から膵尾部にかけて2~20mm大の占拠性病変を計6個認めた.多発する膵神経内分泌腫瘍(pancreatic neuroendocrine tumor:pNET)が疑われ,手術を施行した.手術所見では,膵体部腹側に20mm大の主病変を認め,膵体尾脾切除を行った.術後経過は良好で12日目で退院.術後1年7カ月無再発で経過観察中である.病理診断はNET grade2であり,主病変周囲に5mm未満の腫瘍が多発し,所属リンパ節1個に転移陽性を認めた.散在性に多発する非機能性pNETの報告は稀であり,若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 2019 日本臨床外科学会
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