日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡手術により摘出した経皮経腹壁腹腔内異物の1例
沖元 達也日山 享士
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2020 年 81 巻 11 号 p. 2336-2339

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抄録

症例は61歳,男性.当院の内科にてS状結腸ポリープのEMR後,右側腹部痛を自覚し再診.CTにて右側腹部大網内に15mm長の虫ピン様異物を指摘された.幼少時に誤って虫ピンを右側腹壁に刺された記憶があり,刺入瘢痕も確認された.この迷入による腹腔内異物の可能性が考えられた.摘出の希望があったため,腹腔鏡下に摘出した.摘出物は約14mm長の虫ピン様金属針であった.腹壁からの直接迷入腹腔内異物はまれであり,腹腔鏡により低侵襲に摘出が可能であった.

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