日本臨床外科学会雑誌
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特別寄稿
全国の若手外科医アンケートからみたwork life balanceの改善策と外科医減少抑制策の提案
上尾 裕昭小西 敏郎金子 弘真万代 恭嗣
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2021 年 82 巻 1 号 p. 1-13

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抄録

外科医減少を抑制する目的で,全国各支部の若手外科医を対象に学会主導のアンケートを実施し,210名の匿名回答から次の点が示された.

若手外科医は「若者(学生・研修医)が外科を敬遠する理由」にwork life balance(WLB)の不足(家庭生活とのバランスなど)を挙げ,若者が外科を進路から除外する時期は43%が学生時代,40%が研修医時代と指摘した.若手外科医自身も43%が現在の職場でのWLB不足を感じ,子供イベント(出産・入学式・卒業式・運動会)への参加を希望しているが休暇を申請しづらい現状であり,若手外科医が歓迎する「働き方改革」の実現率は未だ低かった.

そこで,若手外科医のWLB改善策として「年休利用の子供イベント休暇制度の導入」と「働き方改革の推進」を提案した.WLBへの配慮は全国支部長の認識(2016年調査)との乖離が認められ, 外科指導者層の意識改革が重要・急務と思われた.

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