2021 年 82 巻 11 号 p. 2018-2022
症例は41歳,女性.2日前からの増強する心窩部痛を主訴に,当院救急外来を受診.腹部単純CTにて横行結腸腫瘍による腸重積と診断.腹膜刺激症状を伴う強い腹痛を呈しており,緊急手術を施行した.手術所見では横行結腸腫瘍による腸重積を認め,Hutchinson手技で容易に整復され,腸管血流障害はなかった.横行結腸部分切除を行い,標本を摘出.標本を確認すると粘膜下腫瘍であり,追加のリンパ節郭清は行わず終了した.病理診断は嚢胞状リンパ管腫であった.経過は良好で,術後7日目に退院とした.