日本臨床外科学会雑誌
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症例
性染色体異常による外性器奇形を有する女性の膣浸潤を伴う直腸癌の1例
小嶋 大也浅生 義人姚 思遠烏山 拓馬竹山 治田中 満
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2021 年 82 巻 11 号 p. 2032-2038

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抄録

膣や子宮,膀胱,仙骨など周囲臓器浸潤を伴う直腸癌の手術報告は多数あるが,外性器奇形を有する患者における本邦での手術報告は検索しうる限りない.症例は性染色体異常および外性器奇形を有する50歳の女性で,低位直腸に膣浸潤を伴う2型腫瘍を認めた.腫瘍径が大きく,浸潤範囲が広範であったため,術前化学療法を行った後に根治的手術を施行した.術式の決定に際しては外性器奇形および内性器が低形成であったため,排尿機能および性機能に対する配慮が必要であった.術前に入念な検査および検討を行うことで,今回,われわれは外性器奇形を有する女性に対して膣後壁切除を伴う腹腔鏡下直腸切断術を安全に施行することができた.外性器奇形を有する女性での膣浸潤を伴う直腸癌の手術症例は稀であるため,若干の考察を加えて報告する.

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© 2021 日本臨床外科学会
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