日本臨床外科学会雑誌
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症例
子宮・両側付属器切除を行った胃癌根治手術後子宮転移の1例
五葉 海野崎 功雄羽藤 慎二香川 哲也山元 範昭菅原 敬文
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キーワード: 胃癌, 子宮転移, 印環細胞癌
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2021 年 82 巻 6 号 p. 1110-1114

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抄録

症例は72歳の女性.胃癌に対して根治切除術と術後補助化学療法を施行後6年目のCTで,既知の子宮筋腫の急激な増大と直腸壁肥厚を認めた.下部内視鏡検査で上部直腸に壁外性圧排所見があり,同部からの生検で印環細胞癌が検出されたため,胃癌再発と診断した.子宮頸部擦過・内膜細胞診では悪性所見は認めなかったが,胃癌の子宮転移を疑い,今後さらに増大すると消化管閉塞が危惧されたため,開腹手術を行った.子宮は小児頭大であり,子宮・両側付属器切除術を施行した.小腸・直腸および腸間膜に複数の腹膜結節がみられたが,狭窄の可能性の高い小腸病変のみにバイパス手術を施行した.病理組織学的に子宮筋腫内と子宮体部・頸部の間質内にびまん性に増殖する印環細胞を認め,胃癌の子宮転移と診断した.術後経過は良好で17日目に退院し,その後化学療法を導入した.2回目の手術より11カ月経過したが担癌生存中である.

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