日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下修復術を行った続発性会陰ヘルニアの1例
酒徳 弥生岡田 禎人鈴木 和志田口 泰郎二村 雄介下村 佳寛
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2021 年 82 巻 6 号 p. 1242-1247

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抄録

症例は69歳,女性.2019年8月,直腸癌に対して腹腔鏡下直腸切断術を施行した.術後経過は良好で第22病日に退院した.2019年10月,臀部の腫脹を主訴に受診.CTで骨盤底に落ち込む小腸を認め,続発性会陰ヘルニアと診断した.2019年12月,腹腔鏡下会陰ヘルニア修復術を施行した.ヘルニア門は縦4cm×横9cmであったため,BARD® VENTRALIGHT® STをヘルニア門より約3cmオーバーラップするようトリミングし,非吸収糸で前側は子宮後壁,尾側は後仙腸靱帯およびその辺縁,側方は腸骨動静脈に注意しつつ骨盤壁に縫合固定した.術後経過は良好で1年以上経過したが,再発は認めていない.

続発性会陰ヘルニアは稀な合併症で,症例毎に工夫を凝らした修復術が報告されている.今回われわれは,腹腔鏡下直腸切断術後の会陰ヘルニアに対して,腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行した1例を経験したため,文献的考察を加え報告する.

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