日本臨床外科学会雑誌
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症例
レンバチニブ投与後根治的肝切除を行ったVp4肝細胞癌の1例
海瀬 理可三島 江平若林 大雅藤山 芳樹若林 剛
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2022 年 83 巻 10 号 p. 1787-1793

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抄録

症例は70歳,男性.2019年11月に肝S4の肝細胞癌の破裂に対して緊急で肝動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization: TAE)を施行した.その際の造影CTにて門脈左枝から本幹に至る門脈腫瘍栓(Vp4)を認めた.化学療法を施行する方針とし,2019年12月よりlenvatinib(12mg/day)を開始した.治療開始6週間後,腫瘍,門脈腫瘍栓ともに縮小し,根治術(conversion手術)可能と判断した.2020年2月に腹腔鏡下肝左葉切除術を施行した.術中肝門部Glissonは個別に処理し,左門脈は超音波で根部に腫瘍栓がないことを確認した上でクリップ切離した.術後合併症なく退院し,現在術後2年間無再発生存中である.

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