日本臨床外科学会雑誌
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症例
単孔式腹腔鏡下手術で切除した妊婦急性虫垂炎の2例
上村 淳隈元 謙介岸野 貴賢天雲 千晶花岡 有為子岡野 圭一
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2022 年 83 巻 2 号 p. 345-350

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抄録

妊婦の急性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術(以下,LA)の報告は,本邦でも散見されるが,単孔式手術で施行された報告例は少ない.妊娠中に急性虫垂炎を発症し,単孔式腹腔鏡下虫垂切除術(以下,TANKO-LA)を施行した2症例を経験した.症例1は23歳・妊娠23週,症例2は33歳・妊娠15週で,腹痛を主訴に当院へ搬送となった.いずれも急性虫垂炎と診断し,緊急でTANKO-LAを施行した.術後経過は良好で,2症例とも正期産で自然分娩であった.妊婦に対するLAは低侵襲であるが,子宮への干渉を避けるため,ポート配置を工夫する必要がある.子宮底が臍高まで上がってきていない時期であれば,臍部からのみでアプローチするTANKO-LAが良い適応であると考えられた.

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