2022 年 83 巻 3 号 p. 466-472
目的:腹壁ヘルニアに対して mini- or less-open sublay operation(MILOS法)を導入したので短期成績を報告する.
方法:ヘルニア門横径5cm未満の腹壁ヘルニア症例に対してMILOS法を行った6例の手術成績を明らかにするとともに,腹腔鏡下intraperitoneal onlay mesh-plus(IPOM-Plus法)39例との成績を比較した.
結果:MILOS法症例の術中合併症はなかった.平均手術時間はMILOS法133.3分,腹腔鏡下IPOM-Plus法123.4分で有意差はなかった(P = 0.545).手術翌日,術後7日目の疼痛の比較では,ともにMILOS法で有意に軽かった(それぞれP=0.019,<0.01).
結語:MILOS法は,導入期にも安全に,手術時間の延長なく施行可能であり,腹腔鏡下IPOM法と比較し,術後疼痛が軽いという利点も明らかとなった.