日本臨床外科学会雑誌
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症例
五苓散が有効であった91歳乳房浮腫の1例
杉森 和加奈中川 和彦福原 哲治赤本 伸太郎小西 祐輔
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キーワード: 高齢者, 乳房浮腫, 漢方
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2022 年 83 巻 6 号 p. 1005-1008

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抄録

症例は91歳,女性.3週間前より右乳房の疼痛・腫脹が出現し,近医を受診.抗菌薬投与にて改善が見られないため,当院を紹介受診となった.右乳房の腫脹と乳輪部発赤を認め,明らかな腫瘤は触知しなかった.マンモグラフィは右乳房の濃度上昇と皮膚肥厚を認め,乳房超音波では皮膚の肥厚と脂肪織の浮腫を認め,乳腺組織は不明瞭であった.炎症性乳癌の鑑別のために針生検を施行したが,悪性所見は認めなかった.心不全を疑う所見がなかったため,利尿剤を使用せず五苓散を開始した.緩徐ではあるが浮腫の改善を認め,投与後12カ月で左右差が見られなくなった.乳房浮腫に対し五苓散を使用し有効であった症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.

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© 2022 日本臨床外科学会
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