日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に切除した小腸腸間膜仮性嚢胞の1例
西山 方規須浪 毅吉田 瑞樹北山 紀州吉田 英樹中澤 一憲
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キーワード: 腸間膜仮性嚢胞, 腹腔鏡
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2022 年 83 巻 6 号 p. 1067-1072

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抄録

症例は33歳,女性.主訴は左側腹部腫瘤.腹部CTおよびMRIにてTreitz靱帯近傍に55mm大の球形嚢胞性腫瘤を認め,腸間膜奇形腫の疑いにて手術を施行した.手術所見では,腫瘤はTreitz靱帯より約20cm肛門側の空腸間膜に存在し,腹腔鏡下に腫瘤摘出術を施行した.腫瘤は単房性嚢胞性病変であった.病理検査では嚢胞壁に上皮を伴わないことから,腸間膜仮性嚢胞と診断された.腸間膜嚢胞性腫瘤に対する術前診断は困難であり,穿破することなく完全摘出することが重要である.比較的小さな症例に対する腹腔鏡手術は,低侵襲かつ安全な診断的治療として有用である.

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© 2022 日本臨床外科学会
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