日本臨床外科学会雑誌
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症例
左卵巣に穿通し腹腔鏡下手術を行ったS状結腸憩室炎の1例
大谷 博埜村 真也今西 大樹野田 諭
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2023 年 84 巻 2 号 p. 321-325

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抄録

症例は66歳,女性.潰瘍性大腸炎の治療中にCTでS状結腸憩室炎,膿瘍形成と診断されたが,腹膜炎所見を認めず,保存加療されていた.その後も発熱,腹痛等の症状が時にあり,絶食加療となるため,患者と相談し,手術の方針となった.術前のCTでは,S状結腸憩室炎,膿瘍形成,左卵巣穿通疑いと診断した.術中所見では,S状結腸と左卵巣との間に膿瘍形成に加えて左卵巣に穿通を疑ったため,腹腔鏡下S状結腸切除,左卵巣切除を施行した.卵巣に穿通したS状結腸憩室炎の報告は非常に稀であるため,若干の文献的考察を加え報告する.

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© 2023 日本臨床外科学会
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