日本臨床外科学会雑誌
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症例
一期的に虫垂切除とメッシュ修復を行った虫垂炎を伴うAmyand's herniaの2例
中橋 剛一河合 徹京兼 隆典相場 利貞久世 真悟宮地 正彦
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2023 年 84 巻 4 号 p. 659-664

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抄録

鼠径ヘルニア内容が虫垂であるAmyand's herniaはまれな疾患である.その治療戦略は,手術のタイミング(緊急/待機的),術式選択(前方アプローチ/鏡視下アプローチ),虫垂切除の有無,メッシュ使用の有無といった点で多岐にわたる.今回われわれは,一期的に虫垂切除とメッシュ修復を施行したAmyand's herniaの2例を経験したので,文献的考察を加え報告する.症例1は48歳,男性.CTでAmyand's herniaと診断した.虫垂炎を伴っていたが,虫垂切除とヘルニア修復のアプローチを変え,緊急で腹腔鏡下虫垂切除術と前方アプローチでのメッシュ修復術を一期的に行った.症例2は69歳,男性.右鼠径ヘルニアの手術歴と虫垂炎保存的加療歴あり.CTで右鼠径ヘルニアの再発と虫垂炎を伴うAmyand's herniaと診断したが,虫垂と腹膜の癒着が懸念されたため,消炎後待機的に腹腔鏡下虫垂切除術と前方アプローチでのメッシュ修復を一期的に行った.いずれの症例も術後経過良好であった.

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