日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下胆囊摘出術を行った外傷性胆囊損傷の1例
山田 裕宜野田 裕俊越間 佑介福持 皓介横井 勇真丸山 浩高
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2023 年 84 巻 7 号 p. 1091-1096

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抄録

症例は24歳,男性.腹部を蹴打された直後からの強い右上腹部痛を主訴に,当院に救急搬送された.腹部造影CTにて,胆囊単独損傷と診断した.胆囊動脈から造影剤の血管外漏出を認めたため,緊急で腹腔鏡下胆囊摘出術を行った.胆囊頸部周囲に漿膜下血腫を認めたが,穿孔の所見は認めなかった.術後経過は概ね良好であり,7日目に退院となった.胆囊単独損傷は非常に稀であり,特異的な症状もないため,診断や治療に難渋することが多い.また,腹腔鏡下手術を行った胆囊損傷の報告例は極めて少ない.外傷性胆囊損傷を受傷後早期に診断・手術を行い,良好に経過することができたので,文献的考察を加えて報告する.

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© 2023 日本臨床外科学会
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