日本臨床外科学会雑誌
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症例
胃原発胎児消化管類似癌の3例
陳 梦格土屋 尭裕井本 博文田中 直樹山崎 有人鈴木 貴亀井 尚海野 倫明
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2024 年 85 巻 1 号 p. 38-43

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抄録

目的:胃原発胎児消化管類似癌(gastric adenocarcinoma with enteroblastic differentiation:GACED)は,胎生初期の消化管上皮に類似した淡明な円柱細胞が管状・乳頭状あるいは充実性増殖を示す胃癌で,胃癌取扱い規約では特殊型のその他の癌に分類される稀な病態である.脈管侵襲が高度で予後不良とされているが,その臨床的特徴は十分に解明されていない.今回われわれは,根治術を施行したGACEDの3例を経験したので報告する.症例:症例1は80歳の女性で,噴門部胃癌に対し腹腔鏡補助下噴門側胃切除術を行いStage IAであった.症例2は71歳の男性で,残胃癌に対し腹腔鏡下残胃全摘術を施行しStage IIAであった.症例3は58歳の男性で,胃体部癌に対し腹腔鏡下幽門側胃切除術を行いStage IBであった.3例とも淡明な腫瘍細胞の増殖を認め,胎児癌蛋白が陽性であり,GACEDと診断された.いずれも無再発生存中である.結語:GACEDは稀な病態であり,その臨床的特徴を明らかとするために,今後症例を蓄積していく必要がある.

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