日本臨床外科学会雑誌
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症例
幽門側胃切除Roux-en-Y再建2カ月後に発症した十二指腸断端瘻の1例
柿沼 寛人本多 通孝西野 一輝益子 隆太郎山本 竜也鈴木 優也
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2024 年 85 巻 1 号 p. 44-47

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抄録

65歳,男性.十二指腸浸潤を伴う進行胃癌に対して腹腔鏡下幽門側胃切除,Roux-en-Y再建を施行した.十二指腸断端の補強のための埋没縫合を行うのに十分な縫い代がなく,十二指腸断端の埋没は行えず,補強材を併用した自動縫合器で切離した.病理診断はpT3N2M0,Stage III Aで,術後補助化学療法(S1+docetaxel療法,以下DS療法)を開始した.DS療法2コース目を開始した翌日(胃切除術から2カ月後)に心窩部痛を主訴に救急外来を受診し,十二指腸断端瘻の疑いで緊急手術を行った.十二指腸断端瘻による腹膜炎でチューブ外瘻を施行した.術後経過は良好で,術後19日目に退院した.十二指腸断端瘻は遅発性に発症することがあり,補助化学療法実施中にも念頭に置く必要がある.

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