日本臨床外科学会雑誌
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症例
修復術を行った横行結腸双孔式ストーマ脱の1例
小林 秀昭堀田 正啓島津 将
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2024 年 85 巻 4 号 p. 528-533

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抄録

ストーマ脱はストーマ造設術後,時間の経過とともに増悪し,ストーマ管理が困難になり手術が必要となることがある.修復術に関して様々な方法が報告されているが,症例が多くないこともあり,標準的な方法は確立されていない.自動縫合器による修復術は開腹せずに済み,短時間で施行することができ低侵襲である.しかし,腸管の切離時に,腸間膜切離を同時に盲目的に行うため,安全面に課題がある.症例は88歳,男性.右上腹部に横行結腸双孔式ストーマが造設されており,口側腸管が約20cm脱出していた.自動縫合器を使用せず,鉗子を使用し切離し,手縫い吻合による修復術を施行した.手術時間は約1時間強と少し長くなるが,直視下で腸間膜の処理ができる.今回われわれは,高度のストーマ脱に対して安全性とコスト面に配慮した,局所的修復術を施行した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

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