日本臨床外科学会雑誌
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症例
乳癌術前化学療法中に発症したpegfilgrastimによる大型血管炎の1例
西山 加那子青野 真由子奥島 久美子田口 加奈村上 朱里亀井 義明
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キーワード: pegfilgrastim, 乳癌, 大型血管炎
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2024 年 85 巻 5 号 p. 599-605

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抄録

73歳,女性.左乳癌cT4N0M0 Stage IIIB Luminal Bに対し術前化学療法としてAC療法を導入し,day5にpegfilgrastimを投与した.Day14より発熱・頭痛・右肩の疼痛が出現し,day16に当院を受診した.炎症反応高値であり,造影CTで右腕頭動脈から両側総頸動脈にかけて壁肥厚と周囲の脂肪織濃度上昇を認めた.各種感染症検査は陰性であり,膠原病の新規発症も否定的であったことからG-CSF関連大型血管炎と診断し,day20よりprednisoloneを35mg/日内服開始した.症状と炎症反応は速やかに改善し,投与終了後も血管炎の再発所見は認めなかった.手術先行の方針とし,術後はweekly paclitaxel療法,放射線治療,およびホルモン療法を施行した.G-CSF製剤使用時に発熱と炎症反応上昇を認めた際には,G-CSF関連大型血管炎に留意する必要がある.

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