日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
ペンブロリズマブ併用術前化学療法でpCRが得られた乳腺基質産生癌の1例
佐藤 友威酒井 剛
著者情報
キーワード: 乳癌, pembrolizumab, 化生癌
ジャーナル フリー

2024 年 85 巻 5 号 p. 606-610

詳細
抄録

53歳の女性.右乳房B領域に2.5cm大の腫瘤を認め,針生検上triple negative (TNBC)タイプの基質産生癌と診断された.T2N0M0 Stage IIのTNBCであり,保険適応となったばかりのペンブロリズマブ併用レジメン(paclitaxel,carboplatin,pembrolizumab→epirubicin,cyclophosphamide,pembrolizumab)による術前化学療法を施行したところ,臨床的完全奏効が得られた.乳房部分切除術,センチネルリンパ節生検を施行し,病理学的完全奏効を確認した.基質産生癌を含む化生癌は化学療法の反応性が乏しく,予後不良と考えられている.化生癌に対するペンブロリズマブ併用化学療法の効果に関するデータはないが,今回の症例から一つの選択肢として考慮してよいと考えられた.

著者関連情報
© 2024 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top