日本臨床外科学会雑誌
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症例
胆囊出血および破裂をきたした胆囊動脈瘤の1例
伊藤 博崇渡邊 真哉古田 美保會津 恵司小林 真一郎佐藤 文哉
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2024 年 85 巻 5 号 p. 659-665

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抄録

症例は70歳,男性.慢性腎不全で血液透析中,ワーファリン・クロピドグレル・ステロイドを内服中であった.上腹部痛を主訴に当院を受診し,血液検査で肝胆道系酵素の上昇と炎症反応の上昇を認めた.上部消化管内視鏡で主乳頭からの出血を認め,同時に施行した胆道造影では総胆管内に血腫を疑う透亮像を認めた.検査後に貧血が進行し,造影CTから胆囊出血および腹腔内出血を疑い,緊急開腹胆囊摘出術を施行した.腹腔内に多量の血腫を認め,体部に5mmの穿孔を認めた.胆囊の病理所見では胆囊内腔に露出する拡張した動脈を認め,胆囊動脈瘤の所見であった.血管壁は壊死し,周囲漿膜下層に壊死を認めた.胆囊出血および破裂をきたした胆囊動脈瘤は稀である.今回われわれは,緊急胆囊摘出術により救命しえた1例を経験したので報告する.

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