日本臨床外科学会雑誌
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症例
Corynebacterium kroppenstedtiiが同定された男性肉芽腫性乳腺炎の1例
内山 碧磯野 忠大惟康 良平佐京 このみ橘 充弘上村 和康
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2024 年 85 巻 6 号 p. 708-713

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抄録

緒言:肉芽腫性乳腺炎(GM)は若年女性を好発とし,Corynebacterium kroppenstedtii感染が原因の一つとして示唆されている.GMの中でも特にCorynebacterium感染に関連する特徴的な組織学的パターンを有するものを囊胞性好中球性肉芽腫性乳腺炎(CNGM)と呼ぶ.今回男性のCNGMという稀な1例を経験したため報告する.症例:59歳,男性.右前胸部に圧痛を伴う腫瘤を自覚したため当科を受診.超音波検査にて右乳房に6mm大の腫瘤を認め,針生検にてGMと診断した.局所麻酔下に腫瘤切除術を行ったところ,摘出標本からはC. kroppenstedtiiが同定された.結語:男性GM患者においてC. kroppenstedtiiを同定できた症例は,本症例が世界初である.本症例のように男性においてもGMを発症することがあるため,乳房腫瘤における鑑別診断として挙げることが重要である.

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