日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
肝内胆管癌と比較した細胆管細胞癌の治療経験
宇都宮 健渡邊 常太上野 義智花岡 潤木藤 克己杉田 敦郎大谷 広美
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2024 年 85 巻 6 号 p. 702-707

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抄録

背景:細胆管細胞癌(cholangiolocellular carcinoma:CLC)は比較的稀な腫瘍であり,臨床像や治療成績には不明な点がある.当院で経験したCLC症例に関して肝内胆管癌(intrahepatic cholangiocarcinoma:iCCA)症例との比較を行い,臨床的特徴や治療成績を検討した.方法:2013年から2022年までに当院で手術を施行したCLC症例10例を対象とし,腫瘤形成型のiCCA症例34例と臨床像および予後に関して検討した.結果:CLC症例に関して,画像診断のみで術前CLCと診断された症例は無く,全例病理組織学的検査でCLCと診断された.観察期間中央値は798日であり,術後再発を認めたのは1例のみであった.CLC症例とiCCA症例との比較では術前AFP値のみiCCA症例で有意に高値であった.累積生存率に関しては,CLC症例で良好な傾向があり(P=0.252),無再発生存率に関してはCLC症例で有意に良好であった(P=0.026).結論:切除後の予後はCLC症例でiCCA症例と比較し良好であり,CLC症例は積極的な手術治療により根治の可能性が高いと思われる.

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