日本臨床外科学会雑誌
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症例
胸腔鏡・腹腔鏡併用手術を行った特発性食道破裂の1例
先名 康喜吉村 俊太郎長久保 源太武内 寛河野 義春森 和彦
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2024 年 85 巻 8 号 p. 1034-1039

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抄録

45歳,女性.夕食後の激しい嘔吐から胸背部痛が出現し,近医に救急搬送された.CTで特発性食道破裂と診断され,当院に転送となった.胃管からの造影で下部食道左側の穿孔を,直後のCTで縦隔膿瘍と左胸水,縦隔内への造影剤の漏出を認めたが,造影剤の胸水への移行はなく縦隔内限局型と診断した.両肺換気,右半側臥位で手術を開始し,腹腔鏡手術にて縦隔の洗浄ドレナージを実施後,カメラポート+1ポートで左胸腔内観察を行うと膿胸を認め,洗浄ドレナージを行った.術後は7手術病日に食道透視でわずかな造影剤漏出を認めたが,14手術病日に消失し,22手術病日に退院,以後の経過も良好であった.

下部食道左側の縦隔限局型の特発性食道破裂は腹腔鏡手術により洗浄ドレナージが可能であるが,本症例のように胸腔鏡の併用が必要な症例もあると考えられ,半側臥位で手術を行うことで胸腔内の洗浄ドレナージの必要性に応じることができる.

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