日本臨床外科学会雑誌
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症例
病理所見にて好酸球浸潤を呈した右側結腸の宿便性腸閉塞の1例
富澤 元亀山 仁史榎木 佑弥岩谷 昭山崎 俊幸
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2024 年 85 巻 9 号 p. 1254-1258

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抄録

症例は49歳,女性.2日前からの心窩部痛と右下腹部痛を主訴に,当院救急外来を受診した.腹部CTで上行結腸に宿便性腸閉塞の所見を認めた.保存的に経過を見たが改善せず,4日後に腹部CTを再検した.宿便は横行結腸に移動しており,口側結腸に閉塞性腸炎を生じていた.宿便性腸閉塞,閉塞性大腸炎の診断で緊急入院した.下部消化管内視鏡検査で粘膜壊死所見を認め,緊急手術の方針とした.開腹結腸右半切除術を施行した.病理組織診断で閉塞部結腸の固有筋層や筋層間神経叢に,好酸球浸潤を特徴とした炎症細胞浸潤を認めた.右側結腸での宿便性腸閉塞は稀である.腸管への好酸球浸潤により大腸閉塞をきたした症例も散見されており,文献的考察を含め,報告する.

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