2025 年 86 巻 1 号 p. 20-29
症例は55歳,女性.主訴は右乳房腫瘤.腫瘤の組織診断は浸潤性乳管癌の充実型であった.PET/CTで右乳房腫瘤と右腋窩リンパ節にFDGの高集積があり,臨床病期分類はcT2N1M0,cStage IIBと診断し,右乳房全切除術と腋窩リンパ節郭清を施行した.術後病理所見でTILに富む非特殊型浸潤性乳癌の一つである髄様パターンを伴う非特殊型浸潤性乳癌と診断され,腋窩リンパ節は反応性腫大で転移を認めなかった.髄様パターンを伴う非特殊型浸潤性乳癌は強い免疫応答をきたしリンパ節の反応性腫大を転移と誤認することがあるため,注意が必要である.