日本臨床外科学会雑誌
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症例
胸腔鏡下横隔膜縫縮術が奏効した帯状疱疹後の横隔神経麻痺の1例
山口 修央西田 智喜深井 隆太
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2025 年 86 巻 1 号 p. 38-43

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抄録

症例は68歳,女性.当院に慢性関節リウマチで通院中であった.手術4カ月前に帯状疱疹に罹患し,酸素飽和度の低下を認めて播種性帯状疱疹・細菌性肺炎の診断にて当院に入院となった.セフトリアキソン投与で肺炎像は改善したが,労作時の呼吸苦が持続するため呼吸器内科を受診し,胸部X線にて帯状疱疹罹患前には見られなかった右横隔膜の挙上を認めた.呼吸機能検査で肺活量が2.26Lから1.47Lと有意に低下しており,帯状疱疹罹患後の横隔神経麻痺による横隔膜弛緩症の診断となった.呼吸苦の改善目的に当科で手術の方針とした.手術は4ポートで完全胸腔鏡下に二酸化炭素を送気し,エンドスティッチTMを用いて横隔膜を背側から腹側へ腱中心と胸壁よりの部位を合計14針縫合した.術直後再膨張肺水腫を併発したが術後13日で無事退院した.術後10カ月の時点で呼吸機能の改善が得られ,身体活動性が改善しており,手術が有効であったと思われた.

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