日本臨床外科学会雑誌
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症例
神経線維腫症1型に合併した膵転移を伴う感染性小腸GISTの1例
阪部 雅章岡本 佳樹奥山 浩之横平 政直岡野 圭一
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キーワード: 小腸GIST, 膵転移, 腫瘍内感染
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2025 年 86 巻 10 号 p. 1338-1344

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抄録

症例は67歳,神経線維腫症1型の男性で,4日前より続く腹痛を主訴に近医を受診し,CTで小腸腫瘍を疑われて紹介となった.造影CTでは腫瘍内部にairがあり周囲脂肪濃度上昇も認め,Meckel憩室炎による腹腔内膿瘍が鑑別にあがった.エコーガイド下に生検を行ったが確定診断には至らず,細菌検査ではStaphylococcus speciesが検出された.Dynamic CTで膵頭部に造影効果のある結節影を認め,同様の所見を小腸壁にも認めた.膵腫瘍に対し超音波内視鏡下穿刺吸引針生検を行った結果,gastrointestinal stromal tumor(以下,GISTと略記)が疑われた.診断も兼ねて開腹手術を行い,小腸部分切除を行った.小腸壁や骨盤腹膜にも結節が多発しており,一部を診断目的に切除し,術後病理診断で小腸GISTと診断した.術後小腸GISTの膵転移・腹膜播種に対し化学療法を開始し,術後3年2カ月経過し増悪なく,化学療法を継続中である.

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