日本臨床外科学会雑誌
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症例
Type IIIbエンドリークと診断したEVAR後腹部大動脈瘤径拡大の1例
谷島 義章窪 啓嗣竹林 聡青木 雅一
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2025 年 86 巻 4 号 p. 495-499

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抄録

86歳,男性.最大短径46mm大の腹部大動脈瘤に対し,Endurant II®を用いた腹部ステントグラフト内挿術(endovascular aortic repair;EVAR)を施行した.EVAR後3年の経過観察中に動脈瘤径は徐々に拡大し,動脈瘤径は55mm大に拡大した.造影CTや血管造影検査を施行したが,明らかなエンドリーク(endoleak;EL)を確認することはできなかった.トランサミンの内服を開始後も動脈瘤径は拡大傾向を認め,EVAR後4年で最大短径59mm大に達し,動脈瘤の破裂の危険性も高まったため開腹移行した.使用したステントグラフトのfabricから動脈性の出血を認め,type IIIb ELと確定診断し,人工血管置換術を施行した.その後は良好な経過を得ている.

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