2025 年 86 巻 6 号 p. 734-738
症例は18歳,女性.10カ月前から右乳房腫瘤を自覚して近医を受診.右乳房A区域に50mm大の境界明瞭粗造な分葉状低エコー腫瘤を認め,MRIにて区域性濃染病変を認めた.針生検の結果,良性腫瘍の可能性が高いと判断されたが,組織型の確定に至らず,手術目的に当院を紹介受診した.腫瘤摘出術を行い,病理組織学的に腺上皮細胞と筋上皮細胞の二相性を示す小型腺管の増殖を認め,乳腺腺筋上皮腫と診断した.18歳という若年発症の乳腺腺筋上皮腫の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.