日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
腹臥位胸腔鏡下ドレナージを行った降下性壊死性縦隔炎の1例
佐藤 梢髙屋 快堀内 真村上 和重小山田 尚
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 86 巻 8 号 p. 1033-1037

詳細
抄録

症例は69歳,女性.5日前から咽頭痛・関節痛に対して抗菌薬加療されていたが,改善がなく当院に紹介.CTで左下咽頭から縦隔にかけて気腫と下縦隔に膿瘍形成を認め(Endo分類Type IIB),降下性壊死性縦隔炎の診断で緊急手術を施行した.腹臥位右側アプローチによる胸腔鏡下ドレナージを施行後,仰臥位に体位を変換し,左頸部に襟状切開をおき頸部ドレナージを施行した.術後は左反回神経麻痺を認めたが,気管切開は要せず,術後24病日で自宅退院した.降下性縦隔炎の縦隔ドレナージのアプローチは,開胸,縦隔鏡,胸腔鏡が報告されているが,腹臥位胸腔鏡でのドレナージと特定できる報告はない.今回われわれは,腹臥位胸腔鏡下ドレナージを行い効果的な治療を行うことができたため,報告する.

著者関連情報
© 2025 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top