日本臨床外科学会雑誌
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症例
腸石を伴う55歳男性腸管重複症の1例
吉田 力野村 雅俊鄭 充善玉井 皓己辻江 正徳朴 鐘建後藤 孝吉赤丸 祐介
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キーワード: 腸管重複症, 成人, 腸石
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2025 年 86 巻 8 号 p. 1050-1054

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抄録

症例は55歳,男性.数年前より一時的な右下腹部の違和感を自覚していた.数日前より同部位に間欠的な腹痛を認め,次第に増強してきたため当院を受診.既往歴,内服薬に特記事項なし.受診時の腹部造影CTにて遠位回腸近傍に50mm大の内部に大量の腸石を伴う囊状の管腔構造物を認め,回腸腸間膜側と交通があることから腸管重複症を疑った.その後も腹痛が持続するため,受診日の5日後に単孔式腹腔鏡下手術を行った.術後に腹痛は速やかに改善し,術後8日目に退院した.病理診断は術前診断の通りで異所性胃粘膜を伴い,同部位に潰瘍性瘢痕も認めた.腸管重複症と術前診断し,また単孔式腹腔鏡下で手術できた症例は多くないため,若干の文献的考察を交え報告する.

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