日本臨床外科学会雑誌
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症例
開腹下胃内操作にて摘出した塩化ビニール手袋異食の1例
深沢 智將高野 道俊井上 博介東 久登山形 誠一
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キーワード: 手袋, 異食, 胃内手術
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2026 年 87 巻 2 号 p. 190-194

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抄録

症例は82歳,女性.認知症の既往があり,施設入所中に嘔吐を認めた.腹部CTで胃内に高吸収の異物を認めた.以前にも異食歴があり,胃内異物による嘔吐と診断した.上部消化管内視鏡検査による異物摘出術を試みたが,異物は硬化した塩化ビニール手袋であり,内視鏡的な回収は困難であった.開腹下に胃壁を切開し,単孔式デバイス(アルノート®ラップシングル)を装着して胃内操作を行い,手袋を摘出した.摘出後に胃内を観察し,異物の遺残がないことを確認した.開腹下に胃内操作を行うことで,胃壁切開を最小限に抑えつつ広範囲の観察と安全な異物摘出が可能であった.

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